テレビが悪いとは、思っていなかった
その日は、テレビをつけた。
つけること自体に、
抵抗はなかった。
少し見せるくらいなら、
いつものことだし、
問題だとも思っていなかった。
時間が伸びると、なぜかイライラしてきた
ただ、
気づくと少し長くなっていた。
そのあたりから、
自分の中で何かがザワザワし始めた。
子どもは、
特に困っている様子もない。
それなのに、
なぜかイライラしていた。
冷静に考えると、どうにもならないことじゃない
あとから思う。
テレビを少し長めに見せたくらいで、
何かがどうにかなるわけじゃない。
その一日で、
何かを失うわけでもない。
本当は、
イライラする必要なんてなかった。
それでも、イライラは出てきてしまう
頭ではわかっていても、
気持ちは別だった。
長くなっている、
という事実だけで、
自分の中の余裕が削られていく。
理由ははっきりしないまま、
イライラだけが残っていた。
テレビじゃなくて、別のものに反応していた
今なら、
あのイライラはテレビそのものじゃなかったと思う。
「ちゃんとしていないかも」
「これでいいのかな」
そんな気持ちに、
反応していただけだった。
あの日は、それに気づいただけ
結局、
答えは出さなかった。
テレビを消したかどうかより、
「なぜイライラしたのか」を
少し考えた日だった。
それだけで、
十分だった気がしている。


